萩商工高校の生徒が「主要県道小郡三隅線 交通安全(踏切道改良計画)工事」等2現場を見学しました!

本協会では、土木・建築コースで学ぶ高校生に、より深く現場の仕事を知ってもらおうと、毎年山口県土木建築部と共催で高校生現場見学会を実施しています。今回は令和7年6月13日、萩商工高校土木コースの2・3年生あわせて16名が参加した現場見学会の様子を取材しました。

最初に訪れたのは、山口市小郡の「主要県道小郡三隅線交通安全(踏切道改良計画)工事」の現場です。国道9号と県道小郡三隅線、市道新町岡田線が交わる新町交差点は、食い違い交差による交通事故が多発している危険箇所となっています。今回の工事では、交差点の食い違いを解消し交通事故防止を図ります。また、幅が狭く歩道の整備がされていない危険な踏切については、県道や市道の付け替えや踏切道の立体交差化、自転車・歩行者道の整備が行われています。特に線路が関わる箇所については、JRが発注者となり、列車の運行を妨げないよう慎重に工事が進められています。

生徒たちはまず現場事務所で、本協会職員よりイメージアップ広報誌Pillar(ピラー)を使った地元建設業界の魅力紹介や「やまぐち建設産業魅力発信ポータルサイトやま建Navi」の活用について説明を受けました。


その後、防府土木建築事務所やJR西日本の担当者から工事概要や施工の流れなどの説明を受講。中でも、仮橋架設の際の工事動画では、一晩で旧橋を撤去し仮橋を架設するダイナミックな作業が映し出され、生徒たちは熱心に見入っていました。

続いて、実際のボックスカルバート工事が進む立体交差部の現場へ移動し、工事の進捗状況や施工方法、安全対策について、担当者の案内のもと詳しく学びました。


見学中にもJR山口線の列車が仮橋の上を数回通過し、生徒たちは交通を止めずに安全に工事を進めることの難しさや大切さを実感している様子でした。

見学の後には、県の若手職員から働き方についての説明があり、生徒たちは実際の仕事のやりがいや待遇面についても理解を深めました。

午後からは萩市大字明木の「一般国道490号(小郡萩道路)道路改良工事」の現場を見学しました。小郡萩道路は県央の交通拠点都市である山口市小郡、県の主要観光地である秋吉台、山陰の中心都市である萩市を結ぶ延長約30kmの道路で、地域の交流促進や観光振興、広域交通ネットワークの形成を目的に整備が進められています。現在、美祢東JCTから絵堂ICまでの約13kmが開通しており、残る絵堂IC〜萩ICまでの約15kmが施工中です。

萩土木建築事務所の担当者から工事概要の説明を受けた後、橋梁とボックスカルバート、角力場トンネルの現場を見学しました。橋梁工事の現場では、高さ約17mと約20mの巨大な下部工がそびえ立ち、生徒たちは型枠が組まれて施工中のものと、すでにコンクリートが打設され完成したものを間近で見比べました。

次に訪れた角力場トンネルでは、コンクリート覆工が施された約500mのトンネル内部を歩きながら、工法やトンネル断面の特徴などを学びました。

起点側の入口が斜めに造られている理由について、「山の斜面に合わせて斜めにすることで、山を必要以上に削らず、トンネルも短くでき経済的な設計となっている。これにより約5000万円くらいは工費削減につながった」との説明に、生徒たちは驚きの声を上げていました。

参加した萩商工高校2年生の清水希海くんは「列車を利用する人のため、影響の少ないように仮橋を一晩で設置することに驚きました。建設業界に入って道路や橋の建設に携わる仕事ができたらと思っています。これまでは実際に現場で作業をする側の仕事をイメージしていましたが、今日のお話を聞いて、工事全体を管理する仕事にも興味が湧きました」と話してくれました。

また、引率をされた同校土木コースの三原雅寿先生は「教科書の写真や文章だけでなく、実際の現場を自分の目で見て感じることで、より建設業を知るきっかけになればと思います。どの仕事もそうですが、建設業も良い面もあれば大変な面もあります。生徒には現場の安全に対する心構えなど、大切なことをしっかりと学んでほしいです」と語られていました。

本協会では今後も、県や関係機関と連携しながら、高校生現場見学会をはじめとする様々な取り組みを通じて、建設業の魅力ややりがいを若い世代に伝え、地域の未来を支える担い手の育成に努めていきます。
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