女性がもっと輝ける建設業へ！「もっと女性が活躍できる建設業を目指して」…建設ウーマン意見交換会開催！
建設業界を挙げて女性の活躍を応援するため、平成26年８月、国土交通省と建設業関連団体が共同して「もっと女性が活躍できる建設業行動計画」を策定。 「５年以内に女性倍増」を掲げ、官民一体となって様々な取組を行っています。
その中で、平成27年「『もっと女性が活躍できる建設業』地域協働推進事業」の募集が行われ、山口県も「山口県地域を支える建設産業担い手確保・育成協議会」（建設業団体、教育団体、行政機関等）が中心となった「やまぐち建設産業女性の活躍支援ネットワーク」を構築し、「地域建設産業における女性就業者の意見や企業の優良な取組事例の収集・発信」事業を応募、採択されました。
この事業の一環として、平成27年8月27日、山口市小郡の山口グランドホテルにおいて、「もっと女性が活躍できる建設業を目指して」と題した意見交換会を開催。県内の建設業に従事する女性7名と男性1名が参加しました。
参加者の皆さんは、仕事についた経緯や現在の仕事内容について各自が発表したあと、「建設業のやりがい」「苦労している点」「仕事と子育ての両立」などのテーマに沿って活発な議論を交わしました。
「仕事のやりがい」については、皆さん職種は違っても、ひとつの現場や案件をやり遂げた時の達成感について挙げられ、たくさんの人が携わってものを造りあげるため、喜びを分かち合えるのが嬉しいと話されていました。
「苦労している点」の中でたくさんの意見が出たのが、トイレや更衣室がない「現場での不便さ」について。短い工期の現場では仮設トイレが設置されない場合もあり、周辺の公共施設を利用するなど苦労が多いとのことで、「設置を国や県から規則として義務づけて貰うことができれば」との声がありました。
また「仕事と子育ての両立」については、緊急時の呼び出しへの対応について議論がされ、市のサポートセンターの利用や病児保育など、具体的な対応策が挙がる中、「何より同じ仕事に携わっている仲間に現状を伝え、理解してもらい、何かあったときは仕事を休ませてもらうなど、周りに助けてもらうこと。そのような関係を常日頃から築いておくことが大切だと思う」との意見がありました。
現在、建設業界で働いている女性は、全体の３〜４％に留まります。
今後もっと女性の就業者が増え、活躍できる建設業となるためにはどのようにしたらよいと思うかとの問いには、
「イメージアップを図り、広く発信していくことが大切だと思う。視覚で訴えるのが効果的なので、女性が建設業で頑張っている実際の姿をテレビで放送したり、ドラマなどで建設ウーマンが主人公のものがあってもよいのでは？」
「育休明けの職場復帰への支援など、手厚いサポートがあれば女性も仕事を続けやすい」
「どの仕事でも育児や介護との両立は最大の課題。男性も率先して育児休暇を取り、会社ひいては社会全体が子育てをサポート支援するような機運になれば。その機運を建設業界から盛り上げていけばどうか」
など、女性ならではのアイデアが詰まった有意義な意見が聞かれました。
今回の意見交換会の内容は、女性技術者を初めて雇用する企業など広く建設業界全体で共有することにより、女性が働きやすい労働環境づくりに活かすと共に、PR冊子等に編集され、求職者や学生に向け情報発信することで、女性の入職促進につなげていきます。
参加者写真（左から）
梅澤 知栄［�蟲珊�団］
平野 恵美子［日立建設�蝓�
藤井 順子［山口県柳井土木建築事務所］
吉安 紀子［山口県技術管理課］
勢羅 満子［�螢潺筌戞�
西川 敬子［勝井建設�蝓�
上利 春香［�蟾盪蛎つ躅燹�
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