2023/9/5 火曜日

令和5年8月24日開催!「けんせつ小町に会おう!工事現場見学会と座談会」

Filed under: 建設業協会 — admin @ 16:27:04

令和5年8月24日、下関市豊田町において「けんせつ小町に会おう!工事現場見学会と座談会」を開催しました(主催:山口県、共催:国土交通省中国地方整備局山陰西部国道事務所、(一社)山口県建設業協会、後援:山口県 教育委員会、山口県地域を支える建設産業担い手確保・育成協議会)。
このイベントは建設業に関心を持つ女性を対象に、女性技術者・技能者等である「けんせつ小町」との交流を通じて、建設業への理解を深め、業界の魅力を知ってもらうことを目的としています。
令和5年度は徳山商工高等学校(以下、徳山商工)、徳山工業高等専門学校(以下、徳山高専)から延べ36名の女子学生と、20名のけんせつ小町に参加いただきました。

当日はまず下関市豊田生涯学習センターに集合し、けんせつ小町と女子学生の座談会を行いました。

参加者はグループに分かれ、フリートーク形式で座談会を開始。時間ごとにけんせつ小町が入れ替わり、官民それぞれの仕事の内容や勤務時間、職場でのコミュニケーションの取り方、プライベート時間の過ごし方など、女性目線で建設業について話していただきました。

女子学生は初めは少し緊張気味でしたが、女性同士の和やかな雰囲気の中、次第に質問も増え「子育てとの両立は」「残業はどのくらいあるのか」「就職時に使えたほうがいいソフトは」「資格をとるためにおすすめの勉強法は」など、将来に向けての疑問や不安等を積極的に聞いていました。また、現場でのトイレや日焼け、虫対策など、女性が特に気になることも話題に挙がりました。

昼食を挟んで、午後は俵山・豊田道路の掘削工事と橋梁建設の現場を見学しました。
一般国道491号俵山・豊田道路は、下関市豊田町から長門市俵山を結ぶ延長13.9kmの自動車専用道路。この区間は急カーブや坂道が連続し、大雨による通行規制や土砂災害発生の可能性が高い箇所が多くあることなどから、平成28年より自動車専用道路の整備が進められています。

見学地の一つである掘削工事の現場では、ドローン等を用いた測量やICT建機を使った施工が行われており、3次元設計データの作成方法やICT建機による掘削の様子など、担当者から説明を受けました。

またこの現場では、バクテリアを利用した自己治癒コンクリートが活用されており、施工の流れを動画で見た後、バクテリアによってひびが修復されたコンクリートを回覧。女子学生やけんせつ小町の方々も修復されたひびをまじまじと見つめ、修復の方法やバクテリアの生態など改めて質問をする姿も見られました。

もう一つの見学地である橋梁建設の現場では、見学時、下部工フーチングと呼ばれる橋脚の足に当たる部分の鉄筋組立作業が行われていました。

ここでもICTを用いた施工が行われており、3次元設計モデルや3Dプリンターで作成した下部工モデルの見学のほか、現場に完成形を映し出すARを体験。「2次元では確認が難しい箇所も3次元では視覚的に把握ができ、若手技術者でも完成形の形がイメージしやすい」との担当者の話に頷く姿も見られました。

参加した生徒の皆さんに座談会の感想を伺いました。

徳山高専・2年の窪田澪さん(写真上)「現場監督とはどんな仕事なのか、お話を聞いて理解できました。建築がやりたくて今の学校に入りましたが、現場見学や今回の座談会で土木もいいなと感じています。人の命を助けられる方を選びたいです!」

徳山商工・3年池田心海さん(写真上)「実際に建設業で働かれている方にお話を伺うことで、自分の就職後のイメージがわきました。挨拶をしっかりする、分からないことはすぐ聞くなど、特にコミュニケーションついて大切なことを教えていただき、ためになりました。」

また、けんせつ小町の方々にもお話を伺いました。

(株)いのけんの榊田桃子さん(写真上)「生徒の皆さんがとても意欲的で感心しました。建設業もICT化によって、女性でも若いうちから活躍することができると思います。できることが増えていくと仕事はどんどん楽しくなりますよ!現場女子の仲間が増えるといいですね」

井森工業(株)の福永七海さん(写真上)「現場は体力的に大変なこともありますが、上司に相談して協力をあおいだり、片付けなどでは男性が気づかないような点にも配慮したりと、一人ひとりが特性を活かしながら働ける職場だと思います。興味があればまずはやってみてほしいです」

協和建設工業(株)の垣内ひなたさん(写真上)「建設業の魅力はなんといっても完成したときの達成感!私は建築の現場管理ですが、家をつくる仕事はお客さんの喜ぶ顔を直接見ることができて嬉しいものです。土木の分野に興味のある生徒さんが多かったので、ぜひ建築にも興味を持ってもらえたらと思います」

ICT技術も多く取り入れられるようになった近年の建設業界。
作業の効率化、安全性の向上により、現場のイメージも変わり、若者や女性の活躍の場も広がっています。

今回の座談会や現場見学を通じて、女子学生が建設業の魅力や働き方に理解を深め、将来建設業界で活躍してくれることを楽しみにしています。
本協会では、今後も国や県と連携しながら、建設業への女性の入職促進に取り組んでいきます。

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