2019/10/7 月曜日

下関工科高校が「小郡萩道路」道路改良工事の現場見学会に参加しました!

Filed under: 建設業協会 — admin @ 10:01:50

本協会では、土木・建築分野を学ぶ高校生に建設業への理解を深めてもらおうと、山口県土木建築部と共催で、毎年高校生現場見学会を実施しています。今回は令和元年9月10日下関工科高等学校・建築工学科の2年生9名(男子7名、女子2名)が参加して行われた「小郡萩道路」道路改良工事の現場見学会を取材しました。

「小郡萩道路」は、県央の交通拠点である山口市小郡、主要観光地である美祢市秋吉台、山陰の中心都市である萩市を結び、中国縦貫自動車道等と連結する約30kmの地域高規格道路です。県央部と山陰地域の交流促進や、空港や新幹線駅などの広域交流拠点との連携強化、観光拠点を結ぶネットワークの形成を図ることなどを目的として整備が進められており、平成23年に美祢市美東町真名〜絵堂の12.9km区間が開通。現在は絵堂〜萩市椿間約15kmの道路改良工事が行われています。現場見学時は、工事用道路の整備や切土法面保護などが各所で施行されている状況で、今後本格的に工事が進められ14の橋と4つのトンネルが整備される予定です。

はじめに、萩市明木の現場事務所に集合した生徒の皆さんは、本協会職員からイメージアップ広報誌Pillar(ピラー)を使った地元建設業界の状況説明を受けた後、萩土木建築事務所の職員から工事の概要説明を受けました。

その後、施工中の角力場トンネルの坑門(入り口)を見学。

まだ、掘り始める前の状態でしたが、生徒達はトンネル内部を支える鋼製の枠や、タイヤの大きさが背丈ほどもある巨大な25t重ダンプを見て回り、スケールの大きさに驚きの声を上げていました。

また、コンクリート吹付車のデモ運転を見学した際には、長いアームがなめらかに動く様子を食い入るように見つめていました。

次に向かったのは、同じく萩市明木のボックスカルバート周辺の盛土工事施工現場。道路用の箱型ボックスの周囲に盛土をし、15m上に本線が施工される予定の箇所です。ボックスカルバート自体はすでに完成しており、生徒の皆さんは詳細な設計図を確認しながら実際にボックスの中を歩き、その後外に出て、本線の位置など将来頭上にかかる小郡萩道路と現在の状況を確認しました。

ウェルネスパーク萩での昼食を挟み、美祢市美東町絵堂にある「法面対策工事」の現場へ。秋吉台に近いこの付近は、地盤が軟弱な粘土を主体としているため、道路を施工する際にも地盤の安定や沈下を防止するためのさまざまな対策が必要となります。

見学地の法面には、抑止力を付与する3〜4.5mの巨大なアンカーが打ち込まれており、斜面を削っては入れ、削っては入れの長い月日をかけた作業が行われると、宇部土木建築事務所の職員から説明がありました。「地盤対策は地味な作業ではあるけれど、必ず必要となる大切な工程。土木の仕事は人々の生活を支える仕事です」との話に、生徒の皆さんは頷き、赤土の地面を触ったり、法面に近づいて打ち込まれたアンカーを興味深そうに見つめていました。

見学の最後にはドローンの操縦体験があり、体験した生徒は「難しいけど面白い!」と夢中になって操縦を楽しんでいました。

参加した下関工科高等学校・建設工学科2年の東 里菜さん(写真上:左)と中田 千鳥さん(写真上:右)に感想を聞くと「普段見ることのできない現場を見れて感動しました」「本で見るのと実際に見るのとでは、受ける印象が全然違いました。将来はものづくりに携わりたいです。」とイキイキと語ってくれました。

また同じく2年の市田 光稀くん(写真上)は「授業でやった内容もありましたが、初めて聞くことも多く驚きの連続でした。進路はまだ決まっていませんが、土木の仕事への興味が湧きました」と話していました。

引率された同校の末永 慎一先生(写真上)は「事前に学習してから今回の見学に臨んだので、生徒達の理解にも役立っているのではないでしょうか。使用されている機械や施工されている物はもちろんですが、力を合わせ、知恵を集めて、作り上げていく人の力を感じてほしいですね」と微笑まれていました。

本協会では今後とも高校生現場見学会を通じて、次代の建設業・土木業を担う若者たちの支援に努めていきます。

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